着物クリーニング
丸洗い・汗抜き・カビ取り洗い
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◆ 当店の丸洗い・汗抜きの特徴
- お手入れ相談は国家資格のクリーニング師が対応します。
- 汗抜きは着物を拝見させていただき必要に応じてご案内します。
- 丸洗いと汗抜きがセットになったプランはお得な料金設定です。
着物の洗いと言えば、昔は「洗い張り」でしたが、最近では「丸洗い=ドライクリーニング」を意味します。ドライクリーニングの特徴ですが、水で洗うと縮みや型崩れ、色落ちやすい衣類に対し有機溶剤を使うことによって衣類への影響を抑えた洗濯方法です。
この石油系溶剤の種類はたくさんありますが、着物の場合は金彩や刺繍等デリケートなものが多いので、安全性が高く低臭(無臭)の溶剤が選ばれる傾向があります。着物の丸洗いでは、主に表面のチリやほこり、薄い石油系の汚れを落とす効果が期待できます。
石油系溶剤で洗う丸洗いでは汗など水溶性の汚れは落ちませんので、将来的に着物や長襦袢の胸、脇、背中付近が茶色く変色することをなるべく予防するために、汗をかいたときは丸洗い前に水溶性の処理をする汗抜き洗いをお勧めします。また丸洗いだけでは、シミまでは落ちないので、着物にシミがあった場合は、別にシミ抜きが必要になります。
着用後のお手入れで重要なことは適切な処理をしておくことです。単にクリーニングすれば良いというものではなく、着物の状態にあわせたアドバイスができることが重要です。
◆ 丸洗い 汗抜き洗いの料金表
衿の汚れ落とし
当店の場合、衿の汚れ落とし単独の場合は3,300円、丸洗いや汗抜き等とセットの場合は1,650~3,300円で作業可能です。
※ 古い衿のシミやスレ(毛羽立ち)がある場合は残ることがありますので、その場合は漂白や染色を含めた衿のシミ抜きも検討ください。
汗抜き作業の説明
- 次の写真は長襦袢の裏側の脇や胸付近の汗ジミです。パッと見た感じは分かりませんが、細かな霧吹きで水をかけると汗ジミが浮いてきます。矢印部分をよく見ると汗ジミが見えると思います。
- 水溶性の溶剤をタップリかけながら同時に反対側からバキュームで吸いながら何度も流していくと薄くなってきます。
- さらに何度も何度も水溶性の溶剤で流し続けます。
- ようやく汗ジミがなくなりました。この後、丸洗いを行います。
カビ取り洗い
カビの初期状態で表面にポツポツとしたカビを染み抜きで一箇所一箇所取り除く作業を行った後に丸洗いを行うことにより、カビは除去できます。カビの影響で生地が変色してしまっている部分は別途染色が必要になります。
通常、喪服や黒留袖で白いポツポツしたカビであればカビ取り洗いで着用には支障のない程度までになることが多いです。
無酸素パック
無酸素パックの特徴
着物の着用予定がない場合、保管に気を使いますが着物・長襦袢・帯をまとめて無酸素パックにしておくと便利です。七五三用の着物一式、振袖一式、留袖一式、喪服一式など1パックに3点ほど一緒にパックできます。
- カビの発生を抑制
- 酸化による変色の防止
- 虫干し不要
- ガスによる変色の防止
- 酸素センサーが入っていますので交換時期が一目で分かります
着物クリーニングの流れ
◆ 着物クリーニングの作業の流れ(クリックすると拡大できます)
よくあるご質問
◆ 丸洗いでシミや汚れ、汗は落ちますか?
- 丸洗いでシミや汚れ、汗はほとんど落ちません。まず丸洗い(ドライクリーニング)の特徴ですが、水で洗うと縮みや型崩れ、色落ちやすい衣類に対し有機溶剤を使うことによって衣類への影響を抑えた洗濯方法です。より洗浄力を求めたい場合は、一度着物を解いて洗う洗い張りをお勧めします。着物の丸洗いでは、主に表面のチリやほこり、軽い石油系の汚れを落とす効果が期待できます。石油系溶剤で洗う丸洗いでは汗など水溶性の汚れは、ほとんど落ちませんので、将来的に着物や長襦袢の胸、脇、背中付近が茶色く変色することをなるべく予防するために、汗をかいたときは丸洗い前に水溶性の処理をする汗抜き洗いをお勧めします。
◆ 着用後に汗が残っているか分かる方法はありますか?
- 着用後は陰干しされる方がほとんどだと思います。風通しの良いところに吊るしてあげてください。長襦袢と着物はもちろんですが、帯もできるだけ伸ばした状態で風通しをしてください。長襦袢と着物の汗の確認ですが、帯下や脇・胸付近にシワが残っていれば汗の可能性が高いです。特に半日くらい干してもシワが残っているようでしたら汗が残っている可能性が非常に高いので、汗抜き洗いをお勧めします。体質によりますので、汗が残っているからと言って全ての方が将来的に変色してくるとは言えませんが、着物を大切に考えている方は汗抜きをお勧めします。
◆ 丸洗いの料金が各社違うのはなぜですか?
- 当店は安くもなく高くもない料金設定だと思っていますが、染み抜きなど見積もりをするとお客様からは「良心的な価格ですね」と言われることが多いです(別に安さを売りにしているわけではなく精度や丁寧さを優先しているのですが・・・)例えば、当店のようにお預かりした着物を1枚1枚細かく丁寧に検品して、ほつれやシミなどをお客様と一つ一つ確認する作業は時間と手間がかかりますが安心できると思います。一方、預かった着物をまとめて洗って乾燥機で乾燥させると手間も少なくて済みますので安くできると思います。
- 丸洗い後ですが、通常は乾燥機に入れます。乾燥機に入れると1~2時間くらいあれば乾燥しますので、短時間で丸洗いとアイロンプレス仕上げまで済ませようとすると3時間程度あればできる理屈になります。乾燥機が悪いわけではありませんが、やはり古い着物や生地が弱っている場合などは、生地にダメージがかかる可能性があるため注意が必要です。生地に極力ダメージを与えない乾燥方法は自然乾燥で、当店は自然乾燥を選んでいます。
- 洗いに使う有機溶剤の違いがあり、安い溶剤と高い溶剤では料金も大きく変わります。その違いとしては、洗浄力の違いや無臭~低臭などがあり、そのお店のスタンスとして何を優先するかによって変わります。なかにはドライクリーニング後にドライ臭が気になったという方もいると思います。当店の場合は臭いが残ることを極力避けるため、無臭タイプを選択しています。この部分は、なかなかお客様には分かりにくいかもしれませんが、使う溶剤のランクは、お店のスタンスがうかがえるところです。
呉服店が着物のクリーニングを激安価格で設定し、お客様情報を収集しDMや電話で展示会の案内などセールスにつなげるという話はよく聞く話です。着物のお手入れを呉服販売のツールとして使うのは営業上の戦略だとは思いますが、当店は着物の修復やお手入れが全てであり、そこに注力していますので最善のご提案と最高の技術を提供させていただきます。
◆ 着物をクリーニングするタイミングを教えてください。
- 着用した時に汗をかいたり、衿の汚れや食事のシミが着いた時は、そのタイミングで専門家にご相談されることをお勧めします。また普段から着物をよく着用される方は、シーズン毎に洗いに出される方が多いです。着用頻度の少ない方ですと着用された後、次に着用される期間が1~2年あくようでしたら専門家に相談し、必要最低限でもお手入れされることをお勧めします。